冬が来るとお肌の乾燥に悩む女性は多いですよね。そして肌だけでなく、髪の毛も乾燥で痛みやすくなっています。
髪は女の命。今回は、冬場のヘアケアについて見ていきましょう。
冬に髪が痛むのはなぜ?
秋から冬にかけて気温が下がると、空気中の水分量が少なくなります。お肌にも髪の毛にも最適な湿度は50%~60%と言われていますが、冬場はその湿度を下回りがち。外はもちろん、暖房を使うことで室内でも湿度が20%以下になることがあります。
髪の毛が乾燥すると枝毛、切れ毛などが増え、静電気もたまりやすくなります。また、乾燥した髪の毛をブラッシングすると静電気が起こり、数万ボルトという刺激を受ける上に、ホコリも付着しやすくなります。乾燥と静電気は髪の毛にとって大敵なんですね。
手軽にできる髪のダメージ予防
冬の乾燥から髪を守るために、まずは加湿器などを使って適当な湿度を保つことが大切です。また、植物は根から水を吸収し、葉の気孔から酸素とともに水分を放出するので、観葉植物などの鉢を置いておくのも効果がありますよ。
そして、髪を洗ったあとは要注意。ヘアトリートメントで髪の表面をコーティングして乾燥から守ってあげましょう。オイルタイプやクリームタイプ、香りもいろいろなものがあるので、好みのものを探してみましょう。
また、ドライヤーをするときも注意が必要です。髪は水分を多く含んでいますが、ドライヤーを長時間すると水分が蒸発しすぎてしまい大きなダメージを引き起こす原因となります。ドライヤーによる熱と乾燥にさらされる時間ができるだけ短くすることが大切です。だからといって、濡れた髪をタオルで強く拭くと大きな刺激でキューティクルがはがれてしまうので、ドライヤー前のタオルドライは優しく丁寧にしてあげてください。
十分な栄養補給によるケア
髪を健康に保つには、栄養バランスに気を付けることも大切です。その理由は、髪の主成分であるたんぱく質「ケラチン」に含まれる「システイン」という成分にあります。システインは必須アミノ酸から合成されますが、必須アミノ酸は体内で生成することができないため、外から摂取する必要があるのです。
しかし、摂取したたんぱく質などの栄養は筋肉や臓器に優先的に補充されてしまうので、髪や皮膚にはなかなか行き届かないという悩ましい点があります。大病をすると髪の毛が抜けやすくなるのも、髪は生命維持に影響がないため他の部分に栄養が全て費やされてしまうからだといわれています。
では普段の食事でたんぱく質の含まれる食品をたくさん摂れば良いのかというと、そう単純でもありません。食事からたんぱく質を摂ろうとすると、同時に脂質や塩分などの摂取量も増えてしまうからです。そこで、上質なアミノ酸をバランス良く含むプロテインパウダーがおすすめです。
たんぱく質は脂肪と違い、体に蓄えておくことができない栄養素です。髪を健康に保つため、たんぱく質の補給を習慣にして体の内部からのケアも忘れないようにしたいですね!
【参考文献】
公益社団法事日本皮膚科学会 ホームページ
日本毛髪臨床学会 ホームページ- サンマーク出版『女の運命は髪で変わる』 著書:佐藤友美
- 宝島社 『髪がみるみる蘇る習慣』 著書:髙橋栄里