女性のからだに月に一度訪れる「月経」。毎月5日ほどを月経期間とすると、一生のうちになんと6年半以上もの時間、月経と付き合っていくという計算になります。それほど女性のからだと密接な関係をもつ「月経」ですから、月経トラブルはなるべく避けたいもの。この記事では、数ある月経トラブルの中でも「生理不順」に焦点をあて、その改善方法をご紹介します。
生理不順なぜ起きる?
月経トラブルの原因は、全て女性ホルモンの不調に起因するもの。女性ホルモンの分泌が正しく行われている場合、生理が遅れたり月経痛がひどくなったりすることもありません。では、女性ホルモンの不調はどうして起こるのでしょうか。脳の視床下部と下垂体からの指令で性腺刺激ホルモンが分泌されると、それが卵巣に働きかけ、エストロゲンとプロゲステロンという2種の重要な女性ホルモンを分泌させます。しかし、脳の視床下部と下垂体は、女性ホルモンだけでなくさまざまなホルモンの分泌を司っているので、人間関係などの精神的なストレスや過度なダイエットなどにより分泌が乱れてしまうのです。
ホルモンバランスの不調を知るために...
これがもし、高温と低温の差がなかったり、高温期が極端に短かったりすると、ホルモン分泌に問題があるとわかります。
生理不順を改善するための食生活改善
生理不順を改善するには、バランスの良い食生活が肝要。太りすぎや痩せすぎは月経トラブルの大きな要因となりますし、過度なダイエットは無月経を引き起こします。
また、体を冷やさない工夫も大切。夏はエアコンによって体が冷えることも多く、体が冷えると、月経痛の悪化や代謝の低下につながります。おすすめは、体をあたためる効果のある根菜類を使ったスープ。根菜類は繊維質も豊富で便通もよくなるため、月経前の便秘でお悩みの方はぜひ作ってみてくださいね。
「根菜いっぱいの和風ポトフ」
材料(4人分)
- れんこん:1節
- にんじん:1本
- 里芋:4個
- 手羽元:8本
- しょうが:1かけ
- だし汁:5カップ
- 酒:大さじ2
- 塩:適量
- こしょう:適量
- 醤油 :ほんの少々
つくり方
- 手羽元に塩、こしょうをふっておく。れんこんは乱切りにして酢水にさらす。にんじんも乱切りにする。里芋はよく洗ってからざるの上で乾かし、ひと口大に切って、塩でもんで洗い流す。しょうがは皮をむき(皮は捨てずにのちほど使用)、せん切りにする。
- フライパンにサラダ油(分量外)を入れ、1の肉を焼く。表面が焼けたら、余分な脂をペーパーでふきとる。
- れんこん、にんじん、里芋、しょうがの皮、だし汁を入れる。
- 煮立ったらアクを取り除き、酒、塩、こしょう少々を加える。フタをして弱火で野菜がやわらかくなるまで30~40分煮る。
- 塩、こしょう、樽搾り醤油で味をととのえ、器によそい、しょうがをのせる。
レシピ詳細はこちら↓
https://queen-recipe.jp/recipe/1-1499/
そのほか、ビタミンやミネラルを摂取する工夫として白米を玄米に代えたり、朝食をフルーツ中心にしてみるなど、からだが喜ぶ食生活を心がけてみてくださいね。
【参考文献】
小学館『生理(月経)のトラブルがつらいときの本』著者:対馬ルリ子
彩図社『婦人科医が教える 誰にも聞けない生理のお悩み解決法』著者:吉野一枝