仕事や勉強を効率的に進めるうえで、欠かすことのできない「記憶力」。実は、いくつかの食べ物が「記憶力アップを期待できる」と注目されているのをご存知でしょうか?
そこで今回は、仕事や勉強をがんばるあなたへ向けて、記憶力アップを期待できる食べ物をご紹介します。おすすめレシピも掲載しているので、ぜひチャレンジしてみてください。
一般社団法人 日本ダイエットスペシャリスト協会理事長
健康運動指導士
生活習慣病予防と改善の為の食事療法としてGI値に着目し、低インシュリンダイエットを提唱。主な活動として、各健康保険組合・企業・各都道府県での講演活動、雑誌の指導・監修、テレビ、ラジオ、新聞などの取材も多数受けている。
◆一般社団法人 日本ダイエットスペシャリスト協会 公式ホームページ:https://jdsa.co.jp/
脳の栄養源
記憶力をアップしたい方は、普段の食事で以下のような栄養源を意識してみましょう。
糖質
糖質の一種である「ブドウ糖」は、脳の唯一の栄養源です。不足すると集中力や記憶力の低下を招く恐れがあるため、糖質オフはほどほどにしましょう。
ビタミンB1
ビタミンB1は、糖質の代謝に大きく関わっています。お米やパンなどの炭水化物を主食とする私たちにとって、ビタミンB1は欠かせない栄養源です。
また、ビタミンB1は、糖質を分解してブドウ糖を生成する働きがあります。脳にエネルギー源を供給するためには、糖質とビタミンB1を一緒に摂取することが大切なのです。
記憶力アップを期待できる食べ物
記憶力をアップさせたい方は、以下のような食べ物を積極的に摂取するとよいでしょう。
青魚
アジやイワシ、サンマやサバなどの青魚には、脳の働きを活性化し、情報伝達を助ける油が豊富に含まれています。サバやサンマの缶詰を常備するなどして、普段の食事にプラスしてみましょう。
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バナナ
バナナには、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が含まれています。さらに、バナナにはビタミンB1も含まれているため、脳にすばやくエネルギー源を供給することが可能です。皮をむくだけで手軽に食べられるため、仕事や勉強前の栄養補給にもおすすめです。
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大豆製品は豆腐や納豆など私たち日本人にとって馴染み深い食品なので、普段の食事で摂取しやすいメリットがあります。
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卵は生のままでも食べられるほか、目玉焼きやゆで卵、スクランブルエッグと調理方法が幅広く、飽きずに食べ続けられるでしょう。
記憶力アップを期待する場合の食べ方
調理方法によっては魚の油が溶け出し、含有量が減ってしまう場合があります。なかでも揚げ調理は損失率が高いことで知られているため、できるだけ避けましょう。一方で酸化や熱分解は主要な損失理由にならないため、煮汁ごと食べられる煮物や、刺し身として食べるのがおすすめです。サバ缶など、手軽に使える食品を常備しておくと便利です。
ブドウ糖を含むバナナは仕事や勉強前に食べるのがおすすめです。ただし、血糖値に急激に上昇すると、その後血糖値が乱高下することによって眠気を感じやすくなってしまうため注意しましょう。
豆腐や納豆、卵などは生食できるものも多いため、冷蔵庫に常備しておくと便利です。
また、記憶力アップ効果があるとされる食べ物は、朝食の際に摂取するとよいとされています。ぐっすり眠った翌朝は、1日のなかで脳が最もスッキリしている時間帯です。このタイミングで脳にエネルギーをチャージすれば、仕事や勉強に集中して取り組むことができます。ただし、仕事や勉強で頭を使っていると、だんだんと脳のエネルギーが不足し、記憶力や思考力が低下してしまいます。適度に休憩時間を設けて、脳のエネルギーを補給するようにしましょう。
関連記事: DHAとEPAとは?それぞれの働きや上手な摂取方法を解説記憶力アップが期待できる食べ物を使ったおすすめレシピ
今回紹介した食べ物を使った、おすすめレシピをご紹介します。
イワシの蒲焼き
【材料(4人分)】
●イワシ(手開きしたもの) 4尾
●12ヶ月の食卓 塩 少々
●こしょう 少々
●12ヶ月の食卓 小麦粉 (薄力粉) 適宜
●エサンテ 4 to 1 脂肪酸バランスオイル 大さじ1
●青じそ 4枚
●実山椒 少々
【A】
●12ヶ月の食卓 ぽん酢 大さじ2
●12ヶ月の食卓 つゆの素 大さじ1
【作り方】
1.イワシは12ヶ月の食卓 塩、こしょうをふり、12ヶ月の食卓 小麦粉を薄くまぶす。
2.ノンスティック フライパンを「インダクションレンジ-5」にかけてエサンテ 4 to 1 脂肪酸バランスオイルを熱し、イワシを身から入れて約2分焼く。裏返してさらに約2分焼いたら、余分な油をペーパータオルで拭き取り、Aを混ぜて加え、フタをして約3分蒸し焼きにする。
3.器にイワシを盛り、ノンスティック フライパンに残った汁をかけ、実山椒を散らしてせん切りにした青じそをのせる。
バナナのしょうがシロップかけ
【材料】
●水 1/2カップ
●しょうが (皮付きのまま薄切り) 4~5枚
●砂糖 30g
●バナナ 1本
【作り方】
1.中フライパンに水と砂糖、しょうがを入れてe インダクションレンジ マニュアル5(中火)にかけて煮立て、沸騰したらマニュアル3(弱火)にしてフタをし、そのままじっくりと5~6分煮出す。
2.eインダクションレンジをとめてフタをしたまま5分ほど蒸らし、しょうがの香りを出す。
3.バナナは2cmの厚さに切り、器に盛る。2の温かいシロップをかけ、しょうがを飾る。
ツナの冷やし茶漬け
【材料】
●温かいごはん 150g
●ツナ缶 小1/2缶(30g)
●絹ごし豆腐 小1/2丁(50g)
●きゅうり 1/2本
●青じそ 1枚
●12ヶ月の食卓玄米味噌 小さじ1/2
●白炒りごま 小さじ1/4
【A】
●12ヶ月の食卓白だし 小さじ2
●12ヶ月の食卓樽搾り醤油 少々(小さじ1/5程度)
●冷水 1と1/2カップ(300ml)
●12ヶ月の食卓塩 少々
【作り方】
1.ツナ缶は缶汁を切ります。豆腐は1cm角、きゅうりは小口切りにして塩もみし、水気を軽く絞ります。青じそは粗く刻み、【A】を混ぜ合わせておきましょう。
2.器にごはんを盛り、上にツナ、豆腐、きゅうり、青じそ、味噌をのせて、ごまを散らし、【A】をかけて完成です。
記憶力アップが期待できる食事をしよう
記憶力アップを目指すなら、魚やブドウ糖を効率的に摂取できるバナナ、大豆製品や卵黄を毎日の食事に積極的に取り入れてみましょう。
ただし、記憶力にプラスの影響を期待できるからといって、食べ過ぎは禁物です。食事全体の栄養バランスに気をつけつつ、無理のない範囲で摂取しましょう。
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