鍋料理がおいしい季節になりました。家族や友達と温かな鍋を囲む食卓の風景は、日本の伝統ともいえます。一方で、毎年いろいろなアレンジが登場する「トレンド鍋」といった時代を反映した鍋料理も話題で、ホームパーティの主役ともなっています。
昨年はパクチーブームを反映して、山盛りのパクチーを入れた「パクチー鍋」や、パクチーだけでなく香草や葉野菜をたくさん使った鍋も「草鍋」と呼ばれてSNSにも多く登場しました。今年はさらに“インスタ映え”を意識して、動画で見せたくなるような「ムービージェニック鍋」が流行るともいわれているようです。
そんなトレンドを反映してか、鍋料理の最後に入れる、いわゆる“鍋の〆”のバリエーションも増えてきました。以前はご飯やうどんを入れるのが一般的でしたが、もつ鍋やお肉メインの鍋にはラーメンやちゃんぽん麺、トマトやクリーム系の鍋の〆にはパスタ、パクチー鍋のようなエスニック系の鍋料理なら、米で作った麺フォーで〆るといった風に、鍋料理の〆の楽しみ方もどんどん広がっています。
いろいろな具から出た出汁を最後までしっかり楽しめる鍋の〆。おいしい〆を食べるために鍋料理のベースや具材を考えるというのもちょっと贅沢な鍋の楽しみ方かもしれませんね。