健康や美容を気にする人にはメジャーになった「菌活」というキーワード。あなたは知っていますか? キノコや発酵食品など「菌」が豊富な食材を積極的に摂ることで、腸内環境を整えようという考え方です。
キノコは菌そのものですが、腸内で働く菌を含んでいるわけではありません。けれども腸内でビフィズス菌や乳酸菌などの腸内細菌が活発に活動するために必要な食物繊維を多く含みます。また、ビタミンやミネラルにも富み、低カロリーな優秀食材です。
発酵食品にはさまざまな種類があります。納豆や味噌、糠漬けなど伝統的な和の食材のほか、ヨーグルトやキムチなども発酵食品です。どれもビフィズス菌や乳酸菌が豊富で、毎日続けて摂ることがおすすめです。「菌活」を意識していなくても、気付いたら毎日食べていた…という方も多いのではないでしょうか。
大腸には100種類以上の腸内細菌が存在しています。いわゆる善玉菌、悪玉菌があり、脂質に偏った食事やストレス、喫煙などが原因で悪玉菌が優勢になります。健康な腸、つまり善玉菌を優勢にするには、ビフィズス菌や乳酸菌などが豊富な食事を摂ったり、善玉菌の栄養源となる食物繊維やオリゴ糖を摂ることが有効なのです。
「菌活」を意識して毎日続けることで腸内の善玉菌を増やし、“第2の脳”とも言われる腸を健康に保ちましょう。
【参考文献】
厚生労働省 e-ヘルスネット