アンチエイジングや健康に良いとされ、女性に人気のココナッツオイル。どんな成分が含まれていて、どんな効能があるのか、その魅力を探ります。また、ココナッツオイルの選び方も紹介しますので参考にしてみてくださいね。
ココナッツオイルとはどんなオイル
ココナッツオイルはココヤシからつくられる油で、種子の中の胚乳から抽出・精製してつくります。主な産地はフィリピン・スリランカ・インドネシア・タイ・インドなど。ココナッツオイルの用途はさまざまで、食用油のほか、シャンプー・ボディーソープ・洗顔料・化粧品・ハンドクリームなどにも配合されています。
ココナッツオイルは飽和脂肪酸が多く、酸化しにくい性質をもっています。美容や健康を意識して抗酸化作用のあるオイルを使いたいなら、ココナッツオイルを選んでも良いでしょう。ただし飽和脂肪酸はLDL(悪玉)コレステロールの値を高める可能性があるため、摂りすぎには注意が必要です。
ココナッツオイルの主成分と効果
ココナッツオイルは中鎖脂肪酸に分類される油です。EPA(魚油)・オリーブオイル・大豆油などの長鎖脂肪酸と比べると、中鎖脂肪酸は体内で素早く消化吸収、代謝される性質があります。ココナッツオイルのカロリーは高めですが、エネルギーとして消費されやすいため、体脂肪になりにくいのが特徴です。また中鎖脂肪酸にはビタミン・ミネラル・カルシウムなどの吸収を高める効果もあるとされています。
また、中鎖脂肪酸のうち「ラウリン酸」が多く含まれているのも、ココナッツオイルの特徴のひとつです。ラウリン酸は母乳にも含まれる成分。免疫力が低い赤ちゃんは母乳を摂取することで、細菌やウイルス感染から守られています。ラウリン酸が唾液に含まれる酵素と混じると「モノラウリン」という物質に変化し、体内で抗菌・抗ウイルス作用を発揮するのです。ほかにもラウリン酸には、腸内環境を整えるはたらきがあるともいわれています。
まとめ
食べてもよし、肌や髪などに塗ってもよしと、体にとってさまざまな効果が期待できるココナッツオイル。ただしカロリーが高めなので、食事などで摂取するときは摂りすぎに注意してくださいね。