お酒をたくさん飲んでしまった翌日のつらい二日酔い…。予防や対策でどうにかしたいですよね。お酒を楽しく飲むためのドリンク剤やサプリメントは手軽に入手できますが、食べ物にもその働きがあるようです。今回は、フルーツを上手に利用して二日酔いを予防する方法をはじめ、二日酔いになった後に効くフルーツと、そのフルーツを活用したレシピをご紹介します!
二日酔いを予防するなら、お酒を飲む前に梨を食べるのがおすすめ!
二日酔い対策は、実はお酒を飲む前にしっかり行うことが重要です。お酒を飲む前からのどがひどく渇いていたり、汗を大量にかいて発汗したりした後は、酔いがまわりやすくなっている状態。こんなときはまず水やイオン飲料など飲んで、体をクールダウンさせましょう。スポーツをした後やサウナに入った後などは気分が盛り上がりアルコールを飲みに走りたくなるかもしれませんが、注意してくださいね。
お酒を飲む前に食べると二日酔い予防に効果が高い梨について紹介します。
- 梨
梨は血中アルコール濃度を減らす働きがあるといわれています。オーストラリア政府の科学研究組織に所属する科学者によると、お酒を飲む前に220mlの梨のジュースまたは梨を丸ごと1個食べることで二日酔いの予防になるそうです。梨は、洋梨でなくても、日本の梨でも効果があります。
お酒を飲んでいるときでも二日酔い対策!酔いにくくしてくれるグレープフルーツ
空腹だとお酒に酔いやすいとされています。これは、胃の中が空っぽの状態でお酒を飲むと血中アルコール濃度が急速に高まってしまうから。食事と一緒にお酒を楽しめば、食べたものが胃の粘膜の上に層をつくりだし、アルコールの吸収を遅らせることができます。これで二日酔いになりにくくなるというわけです。それでは、どのような食べ物と一緒にお酒を楽しめばいいのでしょうか?その働きにも注目してみました。
- グレープフルーツ
グレープフルーツには、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解する働きがあるとされています。アセトアルデヒドを早く体外へ排出するよう促してくれることから二日酔いの予防が期待できます。ビールの後は、生搾りグレープフルーツサワーにしてみるといいかもしれませんね。
それでも二日酔いになってしまったら、柿ですっきり解消!
起きた途端、のどが渇いていたり、頭痛がしたり、ふらついたり…。事前に対策をしても二日酔いの症状が出た場合は、まずは水やイオン飲料を飲んで水分補給をしましょう。二日酔いはつらいですが、これを改善させてくれるフルーツが柿です。
- 柿
柿はビタミンA、ビタミンC、カロテン、食物繊維、カリウム、ポリフェノールなど多くの成分を含んでいます。昔のことわざに「柿が赤くなると医者が青くなる」といわれるほど栄養価が高いのです。特にビタミンCの含有量は抜群。甘柿100gには70mgのビタミンCが入っています。「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、15歳以上は一日に100mg※のビタミンC摂取を推奨されているので、柿を一つ食べれば、大半は摂取できることになります。ビタミンCは調理すると大幅に減ってしまうため、生で食べられる柿は優等生といえます。前日のお酒で疲れて食欲のない朝も、柿なら手軽に食べられそうですね。
二日酔い対策にも使える柿や梨、グレープフルーツをお料理の材料に
柿や梨は非常に栄養価の高い食べ物。普段の料理材料として積極的に使ってみましょう。とりわけ柿は活用しやすい素材です。トマトやメロンのように使ってみてください。炒め物など加熱調理するときは、肉や魚などのたんぱく質を含む食材と一緒に調理すると、とてもおいしく仕上がります。「生ハムメロン」ならぬ、「生ハム柿」もおすすめです。生ハムの塩気と柿の甘みがぴったりで、本家越えするほどの美味しさです。最後に二日酔いで疲れているときも楽にできるお手軽なレシピをご紹介します。
柿と梨の生ハムサラダ
材料(2人分)
- 柿:1/2個
- 梨(洋ナシでもよい):1/2個
- 生ハム:3枚
- レタス:1/4個
- ベビーリーフなど:適量
- オリーブオイル:適量
- 塩:適量
つくり方
- 柿と梨の皮をむき、一口サイズに切り分ける。
- オリーブオイル、塩コショウをふる。
- 生ハムを一口サイズにして、(3)に盛り付ける。
【参考文献】
- JAぎふ ホームページ
- 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 ホームページ
- 農林水産省 ホームページ
- ※ 厚生労働省『日本人の食事摂取基準(2020年版)』