自分も他人も元気にする「笑顔」。子供のかわいい笑顔は、見ているだけで幸せになりますよね。笑顔には、脳をリラックスさせて自律神経のバランスを整える効果や、ストレスを和らげる効果 、血行促進、筋力アップなど様々な効果があるといわれています。科学的に実証されている笑顔の利点を検証してみましょう。
笑顔のストレス解消効果とは?
特に注目したいのはストレス解消効果です。ストレスは、抑うつ状態や病を招くなど心身に大きな影響を与えます。笑う頻度が低い人ほど怒りを内にためこむと同時に、うつ症状が高い傾向にあるといわれています。またある調査では、笑う頻度が少ない人はストレスを感じやすいことがわかっています。 その一方で、笑う頻度が多い人ほどうつ症状が少ないようです。笑うことで抑うつ状態や疲労が軽減したり、免疫機能によい影響をもたらしたり、リラックス効果が得られたりします。
免疫バランスを整える笑いの効果
笑いには免疫バランスを整える効果もあるようです。たとえば、リウマチ患者さん達に落語や娯楽映画などを見せたところ好ましい効果が現れたり、免疫細胞のひとつであるNK細胞(ナチュラルキラー細胞)が活性化 したといった結果もあるそうです。また笑いは健康に良い遺伝子のスイッチを入れ、逆に健康に良くない遺伝子のスイッチを切るという効果がみられた実験結果もありました。笑顔の健康効果を無視できませんね。
笑顔をつくる“笑”習慣で健康増進
笑顔の質によって効果に変化はないようです。なんと、作り笑いでも同じような効果を得られる とか。表情筋を動かして笑顔をつくると、脳が錯覚して気分がほぐれるそうです。ほほえみや笑顔は脳をリラックスさせますが、さらに声を出して大きく笑うことで運動効果が高まるともいわれています。
1日100回の笑いはエアロバイクを15分間こいだのと同じ効果があるほか、10~15分の笑いは10~40kcal消費するという報告 もあります。笑うことで健康を目指せるのなら、積極的に笑いの習慣をつくりたいですね。
ストレスフルな社会では、意識して笑うことが大切です。自分なりに笑いを増やす方法を持っていると、ストレス発散にもなってよいかもしれません。例えば1日の終わりに好きなお笑い番組を見るとか、ランチやディナータイムには会話を楽しむとか。笑いの習慣を続けていれば、「1日中硬い表情をしていた!」ということがなくなるかもしれません。笑った回数やシチュエーションを記録するのも手。笑顔の回数を増やすようにしたいですね。