私たちの生活にとってすっかり身近になった「ハーブ」。お料理に使うだけでなく、アロマテラピーでその香りを利用したり、鉢植えやガーデニングで楽しんだりと活用のシーンは広がっています。今回はそんなハーブのひとつ「ローズマリー」をご紹介します。
古くから愛されてきたハーブ「ローズマリー」
ローズマリーは紀元前4、5世紀のギリシャですでに利用されていました。当時は“記憶”“思い出”の象徴として、学生たちが髪にローズマリーの小枝を刺して勉強をしたそうです。また、エジプトの墳墓からもその残骸が見つかったと言われており、長く愛されてきたハーブです。
その名前の由来には諸説ありますが、俗説ながら有名な背景が語り継がれています。聖母マリアがイエス・キリストと共に迫害の手から逃げていた時のこと。ある夜、マリアが青いマントをよい香りのする白い花にかけておいたところ、翌朝、花が青く染まっていたそうです。それから、「マリアのバラ」(ローズ・オブ・マリー)と呼ぶようになったと
お料理、アロマに大活躍のローズマリー
ローズマリーのすっきりとしたシャープな香りは、頭をクリアにしてリフレッシュする働きがあります。またアロマテラピーではマッサージなどにも用いられ、肩こりや腰痛などの不調にも有効とされています。
その香りは肉やジャガイモ、トマトといった食材とも相性がよく、お料理にも活躍します。香りが飛びにくく、ラム肉やイワシなどの臭み消しに使われたり、野菜料理のアクセントにと活用の幅の広いハーブです。これからの季節は BBQ などでローズマリーを使用すると、いつもよりちょっとグレードアップしたメニューを演出できそうです。
パリパリチキンと夏野菜レシピ
材料(4人分)
- ローズマリー:1本
- 鶏もも肉:500g
- アスパラガス:4本
- ズッキーニ:1本
- 赤、黄色パプリカ:各1/2個
- ヤングコーン:4個
- とうもろこし:1本
- エキストラバージン オリーブオイル:大さじ1
- 塩:適量
- ブラックペッパー:適量
- 市販のバーベキューソース:適量
つくり方
- アスパラガスの端から5cmのところの皮をピーラーで剥き、端から1cmを切り落とし、3等分に切る。赤、黄色パプリカを1cm幅に切り、ズッキーニは1cm幅の輪切りにする。とうもろこしは4等分に切る。鶏もも肉の余分な脂を取り、皮面をフォークで刺して半分に切る。オリーブオイル、塩、ブラックペッパーをもみ込む。
- 温めたフライパンで鶏肉の皮面を下にして、ローズマリーを加え、焼き目がつくまで中火で5~6分焼く。
- 鶏肉をひっくり返してフタをし、中火で約5分蒸し焼きにする。鶏肉を取り出して同じフライパンに野菜類を全て入れてフタをし、中火で両面約3分ずつ蒸し焼きにしながら焼き目を付ける。食べる直前に鶏肉の皮面にバーベキューソースを塗る。
レシピ詳細はこちら↓
https://www.amway-recipe-collection.jp/amway_recipe/recipe/detail/1902
新たに注目されるローズマリーの健康パワーとは
「近年注目され始めたのは、ローズマリーは活性酸素対策にもおすすめということです。活性酸素は紫外線やストレス、喫煙など日常生活の様々な要因で私たちの体内に発生し、細胞を傷つけます。細胞が傷つけられることで、体本来の力が弱まり、老化を促進したり、不調の原因になるのです。ローズマリーには健康維持に有用なファイトケミカルスが含まれます。
お料理やアロマテラピーなど幅広く活躍するローズマリーですが、とは言え、積極的に摂るのはなかなか難しいもの。野菜を中心としたバランスのよい食生活を心がけながら、毎日のライフスタイルにローズマリーを上手に取り入れたいですね。
【参考文献】
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科『機能性食品の活性酸素種消去能の評価』
西東社『アロマテラピーのきほん事典』監修:渡邊聡子- 高橋書店『世界の野菜レシピ』編者:高橋書店編集部