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マルチな働き者オートファジーとはいったい何者??

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2021年11月16日 / 更新:2022年2月16日

オートファジーのさまざまなシステム

オートファジーとは、細胞の中で不要になったタンパク質やミトコンドリアなどの細胞内器官を分解して再利用する仕組み。ギリシャ語で「オート」は「自己」、ファジーは「食べる」という意味で、日本語では「自食作用」と訳されます。これは、酵母や植物、動物など、すべての真核生物(細胞核を有する生物)に備わっているリサイクルシステムです。

また、オートファジーが、「防御」の役割を持つことも判明しています。生物は日ごろ、さまざまな感染症のリスクにさらされていますが、それをもたらす病原菌が体内に入ってきたとき、まずは白血球などが働く免疫によって病原菌を倒します。しかし、それらをかいくぐって細胞の中に侵入してきた場合、オートファジーが、感染した細胞の有害な微生物やウイルスを分解処分するといった働きをすることも分かってきたのです。

さらなる研究が期待されるDNA修復機能

オートファジーには、細胞の中の古くなったり壊れたりしたたんぱく質やミトコンドリアといった、余計なものを細胞自体が除去するという、細胞内たんぱく質のクオリティコントロールの役割があることも明らかになっています。さらにその除去で集めた余計なものから、たんぱく質の材料を作り出すこともできるのです。たとえば成人男性は1日に約200gのたんぱく質を合成しているのですが、体内に取り入れるたんぱく質の量は60~80g程度。その差は、オートファジーが補っているのです。

そしてこのようなオートファジーの機能が、様々なタイプのDNA損傷の修復にも関与すると考えられてきており、今後さらなる研究が期待されています。

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