家事やデスクワーク、車の長時間運転など、日々の生活の中には肩こりを誘発するような行為がたくさんあります。痛みやだるさに苦しむ肩こり、実は男性よりも女性に多いそうなんです。なぜ女性は肩こりになりやすいのか?そしてその解消法は?肩こりと上手に付き合っていく方法をご紹介します。
女性と肩こり
同じ姿勢で作業を続けていると、筋肉が収縮して硬くなり、張りやこりを感じます。筋肉が硬くなると血行が悪くなったり末梢神経を傷つけたりして、さらなる痛みにつながります。そうなってくると肩こりも慢性化。なんだかいつも肩や首まわりがだるい…となってしまいます。
女性は、首や肩の筋肉量が男性より少ないため、筋肉が緊張してかたくなりがちであるということ。女性に多い冷え性の影響で、血流が悪くなり、疲労物質が溜まりやすくなるということ。そしてバストの重みを支えているという3点から、男性よりも肩こりを感じやすいのではないかと考えられています。
肩こりをほっておくと、首、腰、という風にこりが広がってしまいます。日頃から姿勢をよくする、患部を冷やさないなどを気にかけつつ、簡単に実践できる肩こり解消ストレッチを取り入れて、少しでも症状を軽減していきましょう。
簡単!自宅や職場 3STEPストレッチ
本格的な運動やストレッチとなると大変ですし、仮にやってみても3日坊主で終わってしまいそう…。ここで紹介するのは、自宅や職場でちょっとした時に実践できる 3STEPストレッチです。体をゆっくりと伸ばして肩こりを軽減していきましょう。
●STEP 1
椅子に姿勢よく腰掛け、まず右肩を上に上げ、下げると同時に左肩を上げる。体幹がずれないよう気をつけながら、リズミカルに30秒ほど続ける。肩を落とす時は勢いよくストンと落とすようにする。
●STEP 2
首まわりをほぐすように、ゆっくりと首を回転させる。首の後ろ側が伸びるよう意識する。
●STEP 3
椅子に腰掛けたまま、胸の前でボールを抱くように両手を前方で組む。息を大きく吸ったら、ゆっくりと吐きながら手を前方へ押し出し背中を丸める。その姿勢を10秒キープしたら元の姿勢に戻り、それを5回ほど繰り返す。
食生活から改善する肩こり
肩こりの原因のひとつである血行不良や筋肉疲労。これらを解消するために、毎日の食習慣を改善するという方法もあります。 たとえば、疲労回復に役立つ豚肉やうなぎ。玉ねぎと一緒に食べるとさらに効果的です。血流改善に効果が期待できる食材には、カボチャ、アーモンド、サーモンなど。ビタミンCを含む果物やじゃがいも、ブロッコリーとともに摂取しましょう。
「豚肉とじゃがいも、りんごのポットロースト」
材料(6人分)
- 豚肩ロース肉(タコ糸で縛ったかたまり肉):600g
- 塩:大さじ1
- こしょう:少々
- エキストラバージン オリーブオイル:大さじ2
- じゃがいも:3個
- 玉ねぎ(大)1個
- りんご:1個
- バター:50g
- 白ワイン:1/2 カップ
- にんにく:1かけ
- 生クリーム:1/2 カップ
- パセリ:適宜
- 粗挽き黒こしょう少々
つくり方
- 肉は塩、こしょうをよくすり込み、ペーパータオルでくるみ、ラップをかけて冷蔵庫で1~2時間置く。じゃがいもは乱切り、玉ねぎは繊維に沿って薄切りに、りんごは芯を除いて薄めのくし形に切る。
- 豚肉から出る水気をペーパータオルでしっかりとふく。大フライパンにオリーブオイルを入れ中火で熱し、豚肉の各表面にしっかりと焦げ目がつくまで焼き、一度取り出す。
- 大フライパンをペーパータオルでふいてきれいにする。じゃがいも、玉ねぎ、つぶしたにんにく、りんごを敷き詰め、その上に(2)の肉を置く。
- バターをちぎって散らし、白ワインを注いでフタをしたら、中火にかける。沸騰したら弱火にして1時間ほど蒸し焼きにする。
- じゃがいもがほっくりとやわらかくなったら生クリームを加えて全体に行き渡らせ、煮汁とからめてソースを作る。パセリのみじん切りを散らして粗挽き黒こしょうをふる。
- 肉を切り分け、付け合わせの野菜と一緒に盛り付けてソースをかける。
【ワンポイントアドバイス】
つくり方の(2)では、少量の油で肉の表面にしっかり焼き色をつけます。あとで蒸したときに、うまみを逃さず、おいしく仕上がります。
レシピ詳細はこちら↓
https://queen-recipe.jp/recipe/1-1411/
日頃忙しくてコンビニ弁当やジャンクフードで済ませているという女性は、そのような食生活の乱れも肩こりの原因のひとつとなっていることが考えられます。この機会にぜひ食生活を見直してみてくださいね。
【参考文献】
- 日本経済新聞 電子版
- レシピコレクション
- 自由国民社『肩こりにさよなら! ──あきらめていたすべての人へ』著者:竹井仁