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未だ謎の多い「老化」。その要因の一つである“テロメア短縮”とは?

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2021年11月16日 / 更新:2022年2月16日

老化の原因の一つ テロメアって?

さまざまな要因が検証され、未だ謎の多い老化。原因として酸化ストレス、糖化(余分な糖質が体内のたんぱく質などと結びついて細胞を劣化させる現象)、腸の老化、遺伝子など色々な説がありますが、そのなかのひとつ、「テロメア」について知っていますか?

テロメアとは、細胞の染色体の両末端にある構造のことを指し、遺伝子情報を保つDNAを保護する働きをしています。DNAは細胞分裂のたびに複製されますが、末端は複製されないのでテロメアは短くなり、それによって老化が進行するといわれています。

テロメア短縮を抑制する生活習慣

テロメアの長さは個人で異なります。また、テロメアの長さの減少率は男性に比べて女性が少ないといわれており、女性の平均寿命が長い原因の一つとも推測されています。

生活習慣でもテロメアの長さは変化し、喫煙をしている人や、運動習慣のない人のテロメアが短いという報告もあります。また、糖化は細胞機能低下を起こし、結果的に細胞分裂を促進し、テロメアを短縮します。さらに、睡眠時間が短い人もテロメアが短いことが報告されています。

一方、テロメアを長くする食事としては、抗酸化作用のある和食、地中海食が効果的といわれています。青魚に含まれるω3脂肪酸、DHA、更には豆、海藻、果物、乳製品などが、テロメアを長くするとされているのです。

つまり、普段の生活でテロメア短縮を防ぎ、老化を予防するためには、酸化ストレスの軽減や禁煙、適正な体重維持が大切です。さらに十分な睡眠、糖化の予防、運動、食事なども重要になってきます。

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