思春期の頃に悩んだニキビ。一度はおさまったはずなのに、なぜか大人になってからニキビがまたできてしまったということはありませんか?大人になってできたニキビの原因や予防法はどうしたら良いのでしょうか。
今回は大人のニキビケアを探ってみます!
顔だけじゃない!やっかいな大人ニキビ
思春期にニキビに悩まされた人もそうでない人も、大人になってからニキビのような吹き出物に悩まされている人は多いと思います。大人になってからのニキビは、顔だけではなく、様々な部位に出ることで悩みが深刻になりがちです。
顔以外に悩んでいる人が多いのが、背中のニキビ。胸やデコルテにできるという人もいます。背中やデコルテは、結婚式などで衿元や背中があいたドレスを着ると目立つもの。いったんできるとなかなか治らないのも悩みを深くしている原因です。
顔に関して言えば、思春期の頃のニキビは、おでこや鼻などTゾーンが中心でしたが、大人になるとあごにもできることが多いようです。 ファンデーションを塗るときなど、顔にニキビができていると何かと気になりますよね。
思春期ニキビとは違う?大人ニキビの原因とは?
「思春期の頃はニキビができなかったのに、20代になってニキビに悩まされるようになった」という話を聞くことがあります。どちらのニキビとも、毛穴がつまってアクネ菌が過剰に増殖することが原因であることには変わりありません。
しかし、大人ニキビはアクネ菌が過剰に増殖する要因が、ストレスなどによるホルモンバランスや自律神経の乱れにあることが多いのです。バランスが乱れると肌のターンオーバーのリズムが崩れ、角質層がうまくはがれずに毛穴をつまらせてしまうことがあります。20代、30代の仕事で多忙な女性はストレスを溜めやすいので、それがニキビとなってあらわれるわけです。
思春期のニキビは、単純に過剰な皮脂分泌が原因であることが多いので、皮脂分泌が多いTゾーンにできやすかったはずです。しかし、大人ニキビはストレスなどさまざまな要因があげられるため、いろいろな部分にできます。
中でも、ストレスが原因の大人ニキビは、あごにできやすい傾向があります。これは、あごが男性ホルモンの影響を受けやすいからと言われています。通常は女性ホルモンと男性ホルモンがバランス良く保たれているのですが、ストレスでそのバランスが崩れて男性ホルモンが増えてしまうと、あごにニキビができやすくなるのです。
デコルテや背中にニキビができるのも、基本的には顔と同じ理由です。そもそも、背中やデコルテは皮脂が多く、ニキビができやすい傾向にあります。また、顔はできないのに、背中やデコルテにはできるという人は、コンディショナーなどの洗浄成分が残っていることが原因の場合もあります。
これ以上、増やしたくない!大人ニキビの対処法や予防法は?
ニキビをいち早く治し、これ以上増やさないために、原因を取り除き、適切な対処をしていきましょう。ストレスが原因の場合は、副交感神経を優位にするリラックス生活を送ることが予防になります。副交感神経は、休息をとると活性化するため、積極的に休む時間をとり、ストレス解消を図りましょう。
また、スキンケアでは過剰に出た皮脂や汗をしっかり洗い流し、清潔にすることが大切です。背中やデコルテは、髪を洗ってから体を洗うなどして、コンディショナーなどの成分を残さないようにしてください。発汗によって皮脂腺が活発になりますので、吸水性の高い素材の下着を着用するのもおすすめです。
さらに、食生活にも気を配りましょう。甘いものや炭水化物に偏った糖質中心の食事はNG。炭水化物からのエネルギー産生には、ビタミンB1を必要とします。このビタミンB1は、皮膚の健康維持も助ける栄養素。炭水化物からのエネルギー産生にビタミンB1が使われてしまうと、皮膚の健康維持に対して十分はたらけなくなってしまいます。 甘いものや主食の量に注意しつつ、ビタミンB1を含む食品を意識的に摂ると良いでしょう。
対処法を試しても症状が改善しない場合は、自己判断せずに専門医を受診しましょう。
【参考文献】
『MAQUIA』2012年5月号(集英社)大人のニキビ&毛穴お悩み110番
『ラブ肌 愛されるフェイス&ボディスキンケアブック』(吉木伸子著/池田書店)